
恋愛がうまくいかない性格|「0か100か」「白黒はっきりさせたい」
1、「0か100か、はっきりさせたい」・・・普通の生活で考えてみる
友人とトラブルがあったとしましょう。
例えば
貸したノートを返してくれない。あのノートには私が苦労して開発した仕事のノウハウが書いてある。
それが手元にないと仕事に支障をきたす。
「三日間だけ貸してくれ。コピーは取らないから」との約束だった。
それが一週間経っても返してくれない。
10日ぐらいたって、他の仲間から「お前すごいノート持ってるんやな。みんなコピーをとって参考にしてるよ」と言われた。
俺、腹立つし、借りた奴に文句を言った。
そしたら、
「貸したお前が悪い。コピーされることぐらい覚悟しておけ」と言われた。
そいつが言うには
「脇が甘い。お前が100%悪い。借りた方は競争社会では当たり前のことをしただけ」
だから「借りた俺は、責任は”0”だ」そうだ。
そんなこと言われたら、あなたはどう思いますか。
こんな奴とは絶対手を組まないと思いますよね。
確かにあいつが言うように、俺も人が良すぎたかもしれない。
だけど「責任0と100はおかしい。絶対おかしい」
極端な発想をするやつは本気で「俺に責任はない」と思っているんだ。
責任が「”ある”か”ない”か」のどちらかであって、「どのくらいの責任」とは考えないのだ。
だから普通の生活の中でも、「0か100」という発想しかしない。
そういう人は他の人から敬遠される。
「白黒はっきりさせる性格なんだよね、俺!」と言っている。
「俺って、すっきりして分かりやすい性格なんだ。どうだ、良い性格だろう」と思っている。
そういう奴は「常に俺はいつも完全に白だ。責任なんてない。悪いのは100%お前」と考えているんだ。
2、恋愛では「0か100」「白黒はっきり」は通じない。
この発想を恋愛の中に持ち込むとどうなるでしょうか。
あなたが LINEの返事が少し遅れたとしよう。
彼女は「すぐ返事をくれなかった」とあなたを責める。
あなたが仕事の関係で、待ち合わせた時間に10分遅れた。
彼女は、ふくれてその日のデートはずっと口をきいてくれない。
彼女の心の中は
「私は何も悪くない。約束の時間に来たんだもの。10分も遅れたあなたが100%悪い」です。
どうですか、こんな女と長く付き合えますか?
遅れたのが彼女だった時、10分待ってたあなたは「100%彼女が悪い」になっていませんか。
そもそも、
恋愛を「100%理性的コントロールできる」と考える方が、間違っています。
それが分からない女と付き合ってはいけません。
もちろん男であるあなたも「0か100」という荒っぽい「一刀両断」みたいなことをしてはいけません。
3、極端に走る人の恋愛トラブル
好意を持っている女の子に「付き合ってほしい」という時、極端な発想をする人は、すぐ「当たって砕けろ」を実行します。
何の準備もしないで告ります。
そりゃ、砕けるのは当たり前です。
そして「ダメだった。これではっきりしたから、もういい」とか言うのですね。
告る前から砕けることは、はっきりしていますね(笑)。
これは「目的に向かって着々と準備する状態」つまり「グレーゾーン」を我慢できないのです。
白でもない黒でもない状態が「不安」なのです。
しかし考えてみれば、
恋愛は告る前も告った後も、グレーゾーンばかりですよね。
彼女が他の男と2人で食事に行ったら心配になります。
これも心の中にグレーゾーンがあるからです。100%信用してたら心配なんてしませんから。
だから「白黒はっきりさせるという発想は恋愛には無理」なんです。
二人の心はグラデーションになっていて、0と100の間をゆらゆらと揺れ動いているのです。
「その揺れを楽しむ」ぐらいの気持ちの方が、恋愛はうまくいきます。
告白する時でも告った後でも、そのほうが、うまくいきます。
”宙ぶらりん”の不安があるから、恋の駆け引きができるのです。彼女を抱きしめる喜びも大きいのです。
「0か100か」の発想をすると、恋の喜びなんて、なくなってしまいます。