「便秘」について徹底解説!
すぐに解放されるオススメの方法
便秘とは「3日以上排便がない状態のこと」です。(日本内科学会)
便秘になるとお腹は痛くなるし、不快感は積もってくるし、ろくなことはありません。できれば今すぐ解消したいです。そこで、今回、「相当即効性があると言われている方法」を調べました。
便秘からの回復の仕方は、人それぞれのようです。相当個人差が大きいようです。そのことを含んだ上で御覧下さい。
苦しい便秘に即効性ある6つの対策
対策1 梅干しと大根を一緒に煮て、煮汁もろとも残さず食べる。
これは胃腸の働きを促すのが目的です。
食べるタイミングは「空腹の時」です。
例えば、「夕食を抜いた翌朝」がいいですね。朝・昼は食べたのなら、夕食の代わりにこれを食べるのもいいです。
人によっては、かなり即効性があるようです。食べてる途中で便意を催すという人も少なくなくありません。
対策2 ヨーグルト+梅干し
ヨーグルトに入っている乳酸菌やビフィズス菌が、梅干しの働きで活発化します。
いずれにしろ、梅干しは体に非常に良いです。
血圧が気になる方は、「減塩」タイプの梅干しが販売されているので、それを使うといいでしょう。
また、あの「酸っぱさが苦手」という人は、「蜂蜜入り」が食べやすいです。
対策3 オリゴ糖
オリゴ糖はかなり効果があります。
もちろん「即効性もあります」が、それ以上に「便秘予防に最高の力を発揮」します。ヨーグルトと一緒に飲むことをオススメします。
また、「どの会社のオリゴ糖によるか」も効果に違いがあるようです。
これはその人との相性があるのだと思います。いくつか試した見てはいかがでしょうか。
なお、どのくらいのオリゴ糖を飲めばがいいのか、自分で色々と探ってみて下さい。とにかく便秘は、個人差が大きいです。
対策4 オリーブオイル
「オリーブオイルでなければダメ」って訳ではないのですが、オリーブオイルが一番使いやすいようです。
特にパスタあたりでは、かなりの量が使えます。
数日使っていれば、ほぼ便秘解消になると思います。
その日のうちに効果があったという人も、少なくありません。
対策5 冷めた焼き芋と水
芋は水分を含んで膨張します。それが腸を刺激して排便を促します。
このとき、水を同時にとって下さい。
そうしないと、芋が腸内の水分を吸収してしまいます。それはマズイです。
また、「冷めた」焼き芋にすることも忘れないで下さい。
対策6 うつ伏せになる
腸内にガスが溜まって、それがお腹を膨らましている場合に効きます。
ガスは便や水分より軽いので、なかなか肛門の方へ移動してくれません。
運動能力が衰えた腸では、立ったまま運動しても、ガスは「おなら」にならないのです。
そこで「うつ伏せ」です。
まず、10分ほどうつ伏せになって下さい。
お腹に下に枕などを置くと圧迫度が強まって良いと思います。これも程度問題です。必死にガマンしながら圧迫するのはよくありません。
枕をどの位置に置くかは色々試して下さい。
こうすることで、お腹全体に圧力をかけてガスを移動させようというのです。
そのくらいしないと、腸の構造は複雑に曲がっているので、部分的マッサージだけではなかなかガスが移動しにくいのです。特に素人がやるのは困難です。
この10分間はテレビを見ていてもいいし、スマホを見ていても構いません。
10分たったら、そのまま脚を伸ばしてもらって、横にゴロゴロ転がって下さい。「焼き芋ゴロゴロ」という感じです。
右回転、左回転を何回かしたら、それで終了です。
目安としては5回ぐらいでしょうか。
回転速度は、ガスが動きやすそうな感覚を感じながらやるといいでしょう。厳密に考えることはありません。
やってる最中にガスが出てくることもあります。
また、「日に2回ほどやってたら、数日でガスが抜けた」という人もいます。
とりあえず「今すぐ!」という人は、上のことをやることを、オススメします。
さて、ここからは便秘についてじっくりと解説します。
便秘の原因
なぜ便秘が起こるのか、研究され 分類されています。この分類を知っていれば、「今、どうして自分が便秘になったのか」見当がつきます。
また「どう対応して良いか」も、おおよそのことがわかります。
さらに「今後どこに注意すれば良いのか」も分かります。
まず、便秘は、大きく二つの原因に分類されています。
一つは機能性便秘。もう一つは器質性便秘です
機能性便秘
大腸自体には問題はないのですが、その働き(機能)に問題がある場合です。
「便が作られる過程」に障害があったり、「排便の仕組み」に障害があったりします。
弛緩性便秘
大腸の運動が低下すると このタイプの便秘になります。つまり大腸の蠕動運動が弱まると 便が腸内にたまります。大腸は溜まった便からも水分を吸収するので便はかたくなります。その結果、便秘になります。
「大腸が弛緩する(ゆるくなる)ことから引き起こされた便秘」というわけです。
痙攣性便秘
副交感神経が過度に興奮すると腸管も緊張します。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
副交感神経は夜に活発に働きます。
脳に対してはリラックスさせる効果があります。血管も拡張させます。しかし胃腸には活発に働くように作用します。
したがって副交感神経の過度な興奮が腸管の緊張を引き起こします。そうすると蠕動運動に障害を生じ便が運ばれなくなります。
腸管は緩めすぎても駄目、緊張しすぎてもダメなのです。
まあこれはスポーツでも同じですから、すぐに納得いくと思います。
筋肉が緩みきっていたり、ガチガチに固くなっていたら、動きは悪くなりますからね。
このタイプの便はウサギの糞のようにコロコロした便になります。精神的ストレスが過度にかかったり過敏性腸症候群が痙攣性便秘の原因になります。
直腸性便秘
便は直腸から肛門を通って体外に排出されます。ところが便が直腸にいたっても排便のサインが出なくなってることがあります。そうすると便は直腸でストップします。これが直腸性便秘です。
排便したいのに我慢することが度々重なると、体が排便のサインを出すのに混乱してしまいます。また高齢になると、この種の便秘が多くなります
器質性便秘
大腸そのものが傷ついている場合です。
例えば大腸が炎症を起こしていたり癌だったりした場合です。手術後に癒着を生じていることもあります。
こうなると便は消化管を通過しなくなります。
これは売薬でどうこうなる問題ではありません。すぐに病院へ行ってください
便は何からできているのですか?
健康な人の便は80%以上が水分です。
残り20%のうち、1/3が食べ物のカス。1/3が生きた腸管内細菌、そして1/3が腸粘膜の剥がれ落ちたものです。
腸内細菌は非常に大切な役割を果たします。
大きく分けて3種類あります
善玉菌
→悪玉菌の侵入を防ぎ腸の蠕動運動を促す
悪玉菌
→腸の内容物を腐らせる
日和見菌
→善玉菌の勢力が強い時には善玉菌を助けるように働き、悪玉菌が強い時には悪玉菌に味方するように働きます。
健康な人はこの3種の菌のバランスがうまく取れています。
便秘の時に起きる症状
腹部膨満感
悪玉菌が内容物を腐らせてガスを発生させます。
そうすると腹が張ったり痛くなったりします。
腸全体の働きが悪くなる
食欲不振になります。
さらには消化液が消化管に滞留するため、吐き気を催します
各種の内蔵トラブルを引き起こします
内臓がトラブルを抱え込むと、新陳代謝が悪くなります。その結果、肌荒れ・にきび等になって表面化します。
便秘は、美容の大敵です。どんなに高価な美容液をつけても、根本が改善されない限り、美しい肌にはなりません。
便秘解消のポイント
大腸内のトラブルが便秘の根本原因ですから、大腸を健全化すれば便秘は解消します。
大腸はリズムを大切にする臓器です。この点はしっかり心に刻んでおきましょう。
従って不規則な生活が大腸の大敵となります
便秘の対策・予防
運動
特に腹筋運動がいいでしょう.
ボディビルみたいな筋トレは必要はありません。テレビの CM の間にちょっと腹筋運動をするだけで十分です。ハァハァ言うような筋トレではありません。
腹筋を強くすることで便を押し出す力がつきます。またこの運動により、腹部の血行が良くなります。
仰向けになっておへその周囲を時計回りにさせるのも効果があります。ゆっくりやってください。
意外と効果があるのがウォーキングです。
ダイエットにもなりますが、便秘解消のためならもっと軽くても充分です。だいたい毎日20分から30分ぐらいすれば腸は動き出します。
食べ物
食物繊維と水分
食物繊維は腸の蠕動運動を活発にします。
特に不溶性食物繊維が腸の蠕動運動を促します。そのぶん排便効果が期待できます。
不溶性食物繊維を多く含んでいるのは穀物・芋類・豆類・きのこ類です。
水溶性食物繊維は便の中に溶け込み便を柔らかくします。
その結果、便が腸内間を通りやすくなります。
起床時にコップ一杯の水を飲むと、かなり効果があります
腸内環境を整える食品
★乳酸菌・ビフィズス菌を含むヨーグルトがよく知られています。
発酵食品は腸内環境を整えてくれます。
例えば納豆・塩麹・味噌などです。何によらず発酵食品は素晴らしいです。
★オリゴ糖は善玉菌のエサになります。
善玉菌が増えると腸内環境が整うため、便秘改善につながります。
オリゴ糖が含まれる食品は玉ねぎ・キャベツ・ごぼう・じゃがいも・大豆・はちみつなどです。
オリゴ糖をそのものが販売されているので、それを毎日適量とるというのもいいですね。実はこの方法が、かなりのオススメです。
★コンビニ食品も便秘対策に都合いいです
例えばランチの時に、納豆巻き・サラダ・ヨーグルトを合わせるのも、一つの方法です。デザートにプルーンなどいかがでしょうか。
コンビニだって上手に使えばなかなか便利です。
バランスのとれた食生活
★あまり極端なことをするのは良くないです。
例えば極端に食事量を減らすとかです。
断食をやるなら「自分勝手に気の向くまま行ってみる」というのではなく、よく調べて計画的に行ってください。
断食には便秘がつきものですから
断食とまではいかないとしても、大幅に食事量を減らしたり、水分をカットすると、便の量が減って便がカチカチになります。
★油分をカットしすぎるのもよくありません。
油分がないと便の滑りが悪くなり、便秘になります。
その結果、美容・健康を害することになります。
★柿や茶に含まれるタンニンも大腸の蠕動運動を抑制する作用があります。取り過ぎに注意しましょう。
食事のリズム
一日に3食でも2食でも構いません。大切なのは「時間と量が規則的であること」です
薬
薬はできるだけ使わない方がいいです。
というのも、習慣化すると薬がないと排便できないようになるからです。
塩類下剤
この薬は腸管内に水分を呼び込む働きがあります。さらに腸の蠕動運動を促進します
膨張性下剤
薬剤が腸管内の水分を吸収して膨張します。それによって大腸を刺激し蠕動運動を促すことになります
浸潤性下剤
水分を吸着させる界面活性作用によって、便を柔らかくします。そうやって排便を促します
4刺激性下剤
大腸に刺激を与えることで働きを活発化させます
便秘薬の使い方
初めは、腸内の水分を集め便を柔らかくする「非刺激性下剤」を使うほうがいいです。それでも効果が思わしくない時に、腸の働きを活発にして排便を促すために「刺激性下剤」に変更するようにしましょう。
サプリメント
サプリメントを使うのは少しも悪くありません。
しかし便秘対策の基本は食事対策です。
サプリメントがお手軽だからといって、すぐにサプリメントに飛びつくのは考えものです。
食事改善をしながら、それを促進させるものとしてサプリメントを摂るのがベストでしょう。
便秘を起こしやすい薬の例
★痛みの治療で使うオピオイド薬
★うつ病など精神の病気で使う抗うつ剤抗不安剤
★花粉症や蕁麻疹の治療で使う抗ヒスタミン剤
★むくみは心臓の治療で使う利尿剤
これらの薬は病院で処方してくれるので、。それほど心配する必要はありません。
ただこれらの薬をもらって飲んでいたら便秘になった場合、担当医に「便秘気味だ」と伝えた方が良いです。
知識があれば、そういうこともできるわけです。